続きました。
前回記事:#14 PoW PoS
前回のまとめをそのまま持って来ましょう。
PoW:ハッシュレートが圧倒的に高ければ脳死で貯金するのに向いている。だから放っておいても上がりうる。ただし、同じ種のロジックで掘れるものは1つしか生き残らない。(BTCとETHのマイニングロジックは違う)
PoS:中の総価値に依存する。よって中に価値を産出したり呼び込んだりしないといけない。中の人が頑張れば上がるがETHが発生してくる速度より早く頑張らないと勿論下がる。
つまり、BTCはみんなが信用して脳死してれば上がります。
PoSは、中にお金を集めれば上がります。集めるためには生産力を上げたり一時的にマーケで呼び込んだり…。
ただし、分散化が十分されていないPoSは51%に近いほどリスクが高いので価値が落ちます。
概要
▼通貨高問題―大不況
▼解決案、税金、L2etc…
①通貨高問題。
ほぼ言及されることがないのですが、(一方で毎日円安の話はみんな気になっている)仮想「通貨」です。よって通貨高問題は存在するはずなんですよ。
例えばBTCを考えましょう。
BTCは最も安定しているコインです、みんなが買わない理由は安定しててあんまり上がらなさそうだからです。
つまり、上値余地が小さくてドリームが小さいとみられている訳です。
ですがこれが100倍になりそうだったらどうしますか、アルトコインは全部売り払ってBTC買いますよね。
つまり、BTCが滅茶苦茶強いならアルトコインはほぼ全て地獄の業火で焼かれるという事です。(そしてこれを界隈では通称アルトドレインと呼んできました。)
つまり今のアルトコインシーズンというのはBTCがずっと停滞しているからこそ起こっている訳です。
界隈全体でこのように見ることが可能でしょう。
BTC→最もローリスクなのでBTCより上がりそうに無い物は消滅する運命。
ETH→最もローリスクなアルトコインなのでETHより上がりそうにないアルトコインは消滅する運命。
各チェーンの基軸通貨→そのチェーンで最もローリスクなコインなので、そのコインより上がりそうにないPJは消滅する運命。
凄い弱肉強食です。
しかし我々はコインはずっと上がると期待しています、ここに実は矛盾が起こっているのです。
ETHが延々と上がり続けるなら、ETHより更に数十倍上がるようなアルトコイン以外いずれ消滅する事になるのですが、そうなるとほぼ廃墟しか残らないのでETH(POS)は内部で価値を産出できずに下がる事になります。
他のチェーンでもそうです。
シンプルに言い換えるなら、我々は1$=0.00001円のようにJPYがmoonすることを願って生きているのと大差ないという衝撃の事実なのです。
確かにこれなら世界の全てを買えるかもしれません、お金持ちってこういうことね。
しかしこんな状態が起こったら、JPYを持っていなかった人にはJPYの端っこをちょっと渡すだけで奴隷のように使えるという状態が間違いなく起こっているはずです。
ならば殆どの人は余りの不況っぷりにほぼ死に絶えているというのが想像できます。
つまり通貨高問題はこれです。
基軸通貨強すぎてチェーン大不況問題。
②POSは中の価値を増やしていけば上がる、しかし上がると中の人たちが死滅する?
完全に矛盾してしまいました。
じゃあPoWならなんとかなるのか?という話になりますが、なりません。
PoWは中の価値を増やさなくても上がり得ますが、上がったらやっぱりPJは死んでしまうので中身はすっからかんになってしまうでしょう。
PJの成長と通貨の成長のバランスは絶妙に舵を取られていかないといけないという問題が実は潜んでいたのでした。
さて、どうすればいいのか?我々は無限に上がるコインが欲しいのです。
無限に上がるコインが欲しいのは単純に上がって欲しいのもありますが、上がっている場所でなければ新しい人も革新的な人も来ないのです。
憧れは止められねぇんだ
人間のこの習性がある限り、一番調子がいい所へ人が移動しようとします。
故に上がらない仮想通貨なんていずれ滅んでしまうのが目に見えているのです…。
ポルカドットはこの問題に対応しています。
中のチェーンは上納金を納めなければならず、それを上が吸い上げることでパワーアップしていくという税金システムです。
働いて稼いだ富を税金として納めることでチェーンが成長していくという、国家型。
非常によくできていると思いますが、我々は極力税金を払いたくないから海外に行ったはずなのでこのロジックが成功するかは疑問符が残ります。
L2/サイドチェーン型を見てみましょう。
例えばETHが基軸のL2があります。
彼らが抱えている問題が一つある事はもうお分かりかと思います。
物凄く頑張った結果ETHが上がってしまうと、L2のPJが通貨高で滅んでしまうのです。
ならばこの問題は、L2の基軸通貨はL1とは別のものにしなければならないという答えが浮いてくるはずです。
ETHをお金のように使用するが、基軸通貨は別のコインのL2。
これならばETHがどれだけあがろうがL2のPJは滅びません。
ただし、L2のPJがうまく育って生産力を生み出し、結果的に通貨もバランスよく上がった場合でもETHの価格に+にならなければいけません。
つまりL2からL1に価値を運び込まなければならないのです。
(しかしL1はほぼインフラだけが動く廃墟と化しているはずなのでそこにもっていく理由は果たして何なのか?DOTは税金型で解決しました。)
AVAX+DFKchainといった形もこれに近いでしょう。
DFKchainの方へ様々なPJが、AVAXメインネットから移動していくという事はあり得ると思います、恐らくgas代が原因になるのでしょう。
現状のAVAXは非常にバランスが良いと思っているので当面はそのまま行くような気もしますが、成長すればいずれ必ずL1は突き当たる問題なのです。
ただしAVAXの場合はサブネットですから、あくまでAVAXの一部であってDFKchainの成長分はそのままAVAXに上乗せされると考えられます。
となるとDFKchain等が成長した場合にやはりメインネットのPJは廃墟になるのですが、メインネットとDFKchainの成長は両立可能ですね。
おっ、筋が良くないですか?
続きますが、旅行に行くため数日おやすみします。
めっちゃわかりやすかったです!